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自然の造形美に心が満たされる 珪藻土の埋蔵量が日本一といわれる能登で、希少な石が産出される。 地元では、「こぶり石」や「仏石」「菩薩石」などと呼び、メニライトという学名を持っている。和名は「珪乳石」と....
自然の造形美に心が満たされる 珪藻土の埋蔵量が日本一といわれる能登で、希少な石が産出される。 地元では、「こぶり石」や「仏石」「菩薩石」などと呼び、メニライトという学名を持っている。和名は「珪乳石」といい、不純物を多く含むオパールの仲間だそうだ。 その形状は、ゴツゴツとした角のある多くの鉱物と違い、自然の造形とは思えない丸みがあり滑らかである。観る角度によって人や動物にみえたり仏様に見えたりもする。表面は白いが、内部は濃い灰色であることが幾度もなでられた箇所や欠落した断面から見て取れた。 1センチから両手に載るくらいの大きさのものまであり、完全無欠な形で掘り出される確立は1%だという。そう話すのは井川真弓さん。お父様である亡き井川耽石様の遺志を継ぎ、ご夫婦でこぶり石の保存活動に尽くされている。陳列棚にはところ狭しとこぶり石が並ぶ。今も昔も仏石と呼んだ こぶり石の存在は、江戸時代の石愛好家、木内石亭の代表作「雲根志」に〝仏石?や〝菩薩石?の名で記載されている。 また江戸時代後期の郷土の歴史研究家、森田平次の「能登志徴」にも『石仏今名をかえて仏石これぞ真のお釈迦様にぁ』と紹介されている。 耽石さんは、この「能登志徴」を読んでから、こぶり石とはいかなるものかと探索にのり出したそうだ。 愛好家の間では色付き石は価値があり、白い石は価値が低いといわれる。それでも耽石さんは、ほとけ様に巡り合える喜びを求め採掘に情熱を注いだ。国内外で石展にも積干支シリーズ「卯」干支シリーズ「午」けいにゅうせきの と し ちょう Winter 2012 Fのさかな18