Fのさかな21号 甘蝦(あまえび) 2011 秋 page 9/40
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概要:
能登半島のお魚の情報誌
比べて殻にアスタキチンサンという赤い色素をたくさん含んでいるため、生きているときでも体の色が赤紅色をしているのが特徴です。 現在は「甘エビ」として全国に流通していますが、かつては鮮度が落ちやすいことから、水揚げされる地域でのみ消費されていました。 そのため各地に独自の呼び名があり、甘エビ以外にもアカエビ、ナンバンエビ、コショウエビと呼ばれることがあります。 ナンバンやコショウはどちらもトウガラシの古い呼び方ですが、このエビがトウガラシのように赤くて細長いため、こう呼ばれるようになったようです。 市場ではそのままトウガラシと呼ぶこともあります。 また、あまりにたくさん獲れたため、トンエビと呼ばれたこともあったようです。 このトンは重さを表わす単位のt(トン)のことですから、いかに多くの水揚げがあったかは想像に難くありません。 英語では Pink shrimp と呼ばれます。アカエビと呼ぶのと同じですね。 一般に「甘エビ」と呼ばれているものは、実はホッコクアカエビというエビです。 体はや左右から押されたようにやや平たくなっており、額角(がっかく)と呼ばれる額部分のツノは、頭胸甲部分の1・5?1・8倍ほどあります。 殻が軟らかく、体にはクルマエビやボタンエビのような模様がありません。 大きいものでは頭胸甲が3㎝を越えることがあります。 水深200?950mの砂や泥の深海底に棲み、8℃?マイナス1・6℃ととても低い水温の中で生息しています。 主に小さなエビやカニ、ゴカイなどをエサとしていますが、海底に積もったプランクトンの死骸のような有機沈殿物も食べるようです。 また、タラやタコなどのエサになっているため、食物連鎖を支える上で重要な役割を果たしています。 ホッコクアカエビは他のエビに頭胸甲背中側中心にあるギザギザした部分は、ボタンエビなどの他のエビに比べて目立たない触角周囲の様子を探るために使う額角頭胸甲についている脚では第三胸脚が最も長い鋏脚第二胸脚は左脚が著しく長い先端はハサミのようになっており、エサを口まで器用に運ぶ?甘エビの形態紅く美しい 海の宝石がっかくとうきょうこうきょうきゃくエビの仲間は、尾が曲がっていて体長を正確に計ることが難しいため、頭胸甲の長さで大きさを表わすのが一般的です。まめちしき9 Fのさかな Autumn 2011