fsakana21 Fのさかな21号 甘蝦(あまえび) 2011年 秋

Fのさかな21号 甘蝦(あまえび) 2011 秋 page 5/40

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概要:
能登半島のお魚の情報誌

「いのちを養う四季のスープ」(NHK出版)より 写真:小林庸浩氏辰巳 芳子一九二四年生まれ。料理研究家の草分けだった母・浜子氏のもとで家庭料理を学ぶ。また、宮内庁大膳寮で修業を積んだ加藤正之氏にフランス料理の指導を受け、イタリア、スペインなど西洋料理の研さんも重ねる。父親の介護を通じてスープに開眼し、鎌倉の自宅でスープ教室「スープの会」を主宰する。NPO「良い食材を伝える会」代表理事。「大豆100粒運動を支える会」会長。(NHK出版刊「辰巳芳子 慎みを食卓に?その一例?」より紹介)●主な著書として、辰巳芳子にまなぶ希望をはぐくむ日々の食卓/「手しおにかける食」の提案 別冊太陽/慎みを食卓に?その一例?/いのちを養う四季のスープ/料理歳時記/あなたのために―いのちを支えるスープ/他多数。 近頃つくづく思うのだけれど、私が自分で美味しさを求めている以上に、細胞そのものが美味しさを求めているのね。細胞が求めている美味しさというのは、必ず生命をより良い方向へ持っていく食べものなの。結局、細胞を喜ばせる食べものが究極の美味なんですよ。 半年いいもの食べたらね。必ず細胞は目覚めます。血液は百八十日でいい血液になるといいます。だから、半年、生命を守るものを食べたら本来のアンテナが身体の中で目覚め、悪いものを受けつけなくなると私は思います。 よい食材、作り手の志のある食材を選び、暮らしのベースに置く事。基本は、出汁と調味料です。そして、よいものを食べたときの、自分の心や体の変化を集約してほしいの。なぜ、これをおいしいと感じるのか。なぜ、この作り方だと味がいいのか。なぜ、これを食べていると疲れにくいのか。わざわざ考える。そうすると、体がいやがる食べもの、体が喜ぶ食べものが、次第に見えてくるの。その問いかけを続けてほしい。 意識的に食べる。練習を重ねる。味覚を甘やかしてはいけません。今日から始めてくださると信じていますよ。5 Fのさかな Autumn 2011