fsakana21 Fのさかな21号 甘蝦(あまえび) 2011年 秋

Fのさかな21号 甘蝦(あまえび) 2011 秋 page 37/40

電子ブックを開く

このページは fsakana21 Fのさかな21号 甘蝦(あまえび) 2011年 秋 の電子ブックに掲載されている37ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。

概要:
能登半島のお魚の情報誌

37 Fのさかな Autumn 2011私たちが潜っている水深15m 程の所にマダコが棲みつくコンクリートブロックの破片があります。ここ数年見ているとマダコたちは入れ替わりにこの巣穴を利用するようで、ある種の人気物件となっているよう。夏から秋は産卵期を迎え卵を抱えたメスが入居しています。米粒くらいの大きさの白い卵嚢が藤の花のように天井からぶら下がり、それを母ダコが絶食状態で育てます。卵にゴミが付かないように腕で撫でて払ったり、漏斗から新鮮な海水をかけてやったりして、巣穴から一歩も出ずに世話をします。初めは艶々した真っ白だった卵の中に目玉が現れ、遂にはそれがクルクルと動き出すのが見えてきます。そして約1 カ月後、孵化した稚ダコの旅立ちを見送ると長い命がけの子育てで衰弱してしまい、およそ1 年の生涯を終えます。巣穴は周りの生き物たちにより清掃され、新たな入居者を迎えます。文◎海中案内人・須原水紀能登島ダイビングリゾート検索海の森の旅-No.14マダコの子育て