fsakana21 Fのさかな21号 甘蝦(あまえび) 2011年 秋

Fのさかな21号 甘蝦(あまえび) 2011 秋 page 28/40

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概要:
能登半島のお魚の情報誌

 能登ではこの地域が「世界農業遺産」に登録されたことを歓迎していますが、現実を見れば課題が山積みです。 特に農業に携わる人の不足は深刻で、能登の四市五町の農業人口は人口全体のわずか5.5%でしかありません。 しかも平均年齢は67.6歳を上回り、中には70歳を超えるところもあります。 日本では食糧自給率の低さが問題になっていますが、2007年度に石川県が奥能登の農家に向けて行ったアンケートでは、7割の農家が10年以内に農業をやめたいと答えています。 ヨーロッパではGAP(農産物の品質改良基準)がきちんと設けられ、GAPを達成した生産者に対して直接支払が行われます。 GAPは「農業者の生産における責任」を明確にしたものですが、日本においてはGAPも商品を差別化するという戦略の一つにされる恐れがあります。 日本では今のところGAPのような明確に農家を評価する基準がないため、農業を守るためのまとまりがないことも問題かもしれません。 いずれにせよ、農業が収入を得られて働くことに誇りを持てる職業であること、生活するのに魅力のある地域であること、自然と人間がつくりあげた里山のような環境を保全することなど、登録された農業遺産を守るためには継続した地域づくりが必要です。世界農業遺産登録の影で千枚田の田植えボランティア石動山の森林再生事業子供達の収穫体験 Autumn 2011 Fのさかな28