fsakana21 Fのさかな21号 甘蝦(あまえび) 2011年 秋

Fのさかな21号 甘蝦(あまえび) 2011 秋 page 25/40

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概要:
能登半島のお魚の情報誌

 「世界農業遺産」、正式には「世界重要農業資産システム」(G I A H S | ジアス)は、国連食糧農業機関(FAO)が2002年からはじめたプロジェクトで、次世代に継承すべき農法や生物多様性などを持つ地域の保全を目指しています。 FAOでは、世界各地には多様な自然資源に基づく地元に適合した管理手法により、何世代にも亘って農民や遊牧民によって生み出され、形づくられ、維持されてきた固有の農業システムや景観があるとしています。 さらに、その独創的な農文化的システムによって、優れた景観や世界的な農業的生態系の多様性の維持と適応、土着の知識システム、回復力に富む生態系がもたらされただけでなく、多角的な商品やサービスの継続的な提供、食と暮らしの安全、生活の質が保たれてきたことを指摘しています。 そして今回、石川県能登半島が新潟県佐渡とともに先進国では初めて、世界農業遺産に登録されました。 大きな川がなく、里山がそのまま里海に続く能登では、農林水産業が密接に生物多様性を育み、農村文化、景観を形成する重要な役目を果たしてきました。 能登の里山や里海が環境保全だけでなく、農業の在りかたとしても国際的評価を受けた形です。 世界の飢餓対策に取り組むFAOが、食糧増産のために農業の効率性を高めるのとは全く逆に、伝統的な農法の見直しを強めていることは意義が大きく、食糧自給率の低さが問題になっている日本にとっても、今回の登録は今後の農業の在りかたに一石を投じたといえましょう。世界農業遺産とは七尾湾沿いを走るのと鉄道能登上布大敷網漁25 Fのさかな Autumn 2011