Fのさかな20号 虎魚(おこぜ) 2011年 夏 page 9/40
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概要:
能登半島のおさかな情報誌
背びれの鋭いトゲには毒腺があり、刺されると酷く腫れて痛みます。 胸びれの付け根の下には、軟条と呼ばれる2本の軟らかいスジがあり、移動するときに使います。 浅瀬から水深約200mまでの海底に生息し、岸の近くでは転石が混じった砂や泥の海底に多く棲んでいます。 体の色と模様は個体によって黒・褐色・乳白色・赤・黄など様々ですが、岸に近いところに棲んでいるものでは灰褐色、沖合いのものでは赤みがかっていることが多いようです。 この体の色と模様は周りの景色に溶け込むのに役立っており、一見すると海藻が生えたり砂をかぶったりした石と見間違えるほどです。 オニオコゼはあまり泳ぎ回らないため、この巧妙なカモフラージュにだまされて近寄って来るエビなどの甲殻類や小魚をじっと待ち伏せし、捕えるのです。 また、人が近づいても逃げないので、背びれのトゲを踏まないように注意が必要です。 オニオコゼ科はカサゴ類と近い仲間で、世界では30種ほどが知られています。 日本にはオニオコゼをはじめヒメオニオコゼ、オニダルマオコゼ、ヒメオコゼ、ダルマオコゼなど約10種が生息していますが、一般に「オコゼ」といえばオニオコゼを指します。 市場には一年を通じて入荷しますが、味が良いことに加えて漁獲量が少ないために希少価値を見出され、高い値段がつけられています。 全長は20㎝程度。見た目では雄・雌の区別は難しいとされています。 体は他の魚と同じく縦に平たいのですが、頭は横に潰れたように広がっています。 大きな目は頭の上の方に飛び出しており、また、大きく切れ込んだ口は斜め上を向いて、その唇は太く盛り上がっています。 体はまるでカサブタができているようにデコボコしていますがウロコはなく、その皮膚は柔らかで弾力に富んでいます。他の魚に比べても大きな口が斜め上を向いてついている。口のすぐ内側には細かく鋭い歯が並ぶ。肉食で、かなり大きなエサでも一呑みにしてしまうが、一息に呑み込みきれないときは、口にくわえたまま徐々に呑み込んでいく。背びれの前から中ほどにかけて硬く鋭いトゲになっており、先端には毒腺がある。?オニオコゼの形態隠れ上手な海の忍者背びれ口なんじょうエサを捕えるときなどに足のように使い、ゆっくりと歩くように移動する。軟条9 Fのさかな Summer 2011