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Fのさかな20号 虎魚(おこぜ) 2011年 夏 page 8/40

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概要:
能登半島のおさかな情報誌

 オコゼは、古くには「をこし」または「をこじ」と呼ばれており、万葉仮名では「乎古之」「乎古世」と書かれました。漢字では「?」と書きます。 オコゼの「オコ」は、愚かなことや馬鹿げていることを表わす「をこ(痴)」であり、「ゼ(じ・し)」は魚を意味する古語です。 つまり「馬鹿げた姿をしている魚」ということで、「痴魚(をこ・ぜ)」と呼ばれるようになったと言われています。 他にオコゼのトゲに刺されると酷く痛むことから、ズキズキ痛むことを表わす「おこづく(おこつく)」が変化して、オコゼになったという説もあります。 一般にオコゼは「虎魚」と書かれます。 なるほど、オコゼの風貌には何とも似つかわしい当て字です。 しかもオニオコゼには、さらに「鬼」がつけられてしまうのですから、その厳めしさにも程があるというものです。 ただ、昔から日本に虎は生息していなかったため、実際に虎を見た人はいなかったでしょう。 もしかしたら中国伝来の山水画に描かれた虎にオコゼの顔を重ね合わせて「虎魚」と呼ぶという、しゃれた人が考えたユーモアの産物なのかもしれませんね。おこぜ【Inimicus japonicus(Cuvier)( カサゴ目オニオコゼ科オニオコゼ属)】太平洋側では房総半島以南、日本海側では新潟県以南の南日本沿岸から台湾、東シナ海に分布。オニオコゼ 鬼虎魚胸びれと同じく、うちわのように丸みを帯びた形をしている。ウロコがない。全身が不定形の模様に覆われ、皮膚にはヒダが多く海藻が生えた石のようになっている。一部が鋭く硬いトゲになっている。腹びれ・尻びれうちわのような大きい胸びれを交互に動かし、体をくねらせて泳ぐ。ただ、普段は待ち伏せしてエサを獲るためか泳ぎはあまり上手ではない。胸びれ尾びれ虎魚 Summer 2011 Fのさかな8