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Fのさかな20号 虎魚(おこぜ) 2011年 夏 page 19/40

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概要:
能登半島のおさかな情報誌

ています。幕府の直轄地「天領」は全国に五十か所ほどありましたが、上時国家は天領の大庄屋を務め名字帯刀を許された家柄でもありました。町野川の上流に天領の上時国家、下流に加賀藩領下時国家があり、複雑な土地支配の関係や時代の将来を見据えてであろうか藩政時代初期には家を二分立しそれぞれ天領庄屋と加賀藩領十村の準役という重職につきました。時代とともに栄えた時国家江戸末期に河畔の古屋敷を廃し、現在の地に二十八年の歳月を掛けて建てられた大規模な建築は、豪壮、華麗で農家建築の様式の中に書院造りの手法を採り入れております。特に一室は格天井といわれる天井をもち、一八五三年の幕末、巡見の旅で屋敷を訪れた加賀藩主前田斉泰が「予は中納言である。この部屋は大納言の格式を持っているので入ることはできない」という逸話も残っていますが、今では下時国家とともに開放され訪問客を受け入れています。八百石積みから千石積みの大きな北前船を持ち、大阪から日本海を経て北海道の松前まで果敢に交易した時国家は回船業を主に、多角的な経営による巨万の富を築いていったのでした。いつの時代にあっても由緒ある家を繁栄に導いてきた平家時忠末裔、時国両家は時忠の先進的な英知を引き継ぐかのように能登に中世ロマンをもたらしてくれたのでした。下時国家(輪島市町野町)国指定重要文化財。壇ノ浦の戦いで命を落とした安徳天皇を祀っている。◇参考資料 能登の歴史 郷土出版社 石川県の歴史散歩 山川出版社 小学館ウィークリーブック 週刊真説歴史の道24 小学館 「能登に見えた七客人」月刊石川自治と教育より 藤平朝雄 町野今昔物語 藤平朝雄 文化遺産オンライン厳島神社福原(神戸)倶梨伽羅峠富士川平家物語関連地図比叡山近江粟津太宰府長門壇ノ浦一の谷讃岐屋島…│忠盛│清盛 ┐重盛      ─  ─      ┬│┼盛子(藤原基実妻)      ─  ─    ┐時子 ┌徳子(建礼門院)    ─    ─     ┬滋子   ┬安徳天皇    ─ ─   ─…│時信┴ ┬││高倉天皇    ─ ─    ─後白河天皇    ─    ┌時忠┤時実       ─       ┌時国│…時国家平家物語系図(略図)19 Fのさかな Summer 2011