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Fのさかな19号 鰰(はたはた) 2011年 春 page 15/40

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能登半島のおさかなの情報誌・フリーペーパー

石川県輪島市鳳至町稲荷町8番地TEL/FAX.0768-22-0018http://www.noto-suehiro.co.jpE-mail info@noto-suehiro.co.jp伝統の味・旨い酒合名会社 中島酒造店当蔵、自慢の新酒です。八兵衛が破顔微笑やことし酒小林一茶皆様、飲んで笑って元気に頑張りましょう。さあ、どうぞ、ご一献。はたはたのうたはたはたといふさかな、うすべにいろのはたはた、はたはたがとれる日ははたはた雲といふ雲があらはれる。はたはたやいてたべるのは北国のこどものごちそうなり。はたはたみれば母をおもふも冬のならひなり。 これは、石川県金沢市生まれの詩人・小説家、室生犀星の詩です。 犀星は生後間もなく実母から引き離されましたが、それによる母への様々な想いが、彼の文学に大きな影響を与えたと言われています。 犀星の有名な詩「ふるさとは遠きにありて思ふもの、そして悲しくうたふもの」に通じる郷愁と寂寥を感じませんか?れ寿司にしたものですが、どちらも大量に獲れるハタハタを無駄にしないように考え出された、先人達の知恵の産物なのでしょう。?ハタハタの漁獲資源回復への努力 ハタハタは産卵のために浅い海に集まってきたところを、底引網、刺網、定置網などで漁獲されます。秋田県や山形県では、アジ用のサビキを使って磯から釣ることもできます。 日本近海のハタハタは、産卵場所や回遊の経路によって「北海道西系群」、「北海道南系群」、能登半島以北から津軽海峡に分布する「日本海北部系群」、能登半島から山陰にかけて分布する「日本海西部系群」の四つのグループに分かれています。 かつて秋田県では「猫でさえ道にハタハタが落ちていてもまたいで通る(ネコまたぎ)」「穫れすぎてハタハタを入れておく箱代にもならない」と言われるほど大量に獲れ、価格の安い魚でした。 しかし昭和50年代から平成の初めにかけては、海の環境の変化や乱獲、産卵場所の減少などが相まって、日本海北部系群に属するハタハタの漁獲が激減してしまいました。 ただし、その間でも鳥取県や兵庫県、北海道、石川県などでは多く水揚げされていました。 近年は漁獲制限や放流などの努力により漁獲量が次第に回復したため、秋田県でのハタハタ漁も活気を取り戻しています。?ハタハタの目利きツヤとハリが目印 生のハタハタをお店で選ぶ場合は、背側の模様がはっきりとしていてツヤがあり、体のヌルヌルが残っているもの、目やエラブタに血が滲んでいないものを選んでください。 卵(ブリコ)を味わうなら、ハタハタの腹が大きく膨らんでいるものを選んでください。卵をたくさん抱えています。 また、鮮度が落ちると筋肉が緩んで卵が腹から出て来てしまうため、卵が腹からはみ出していないかどうかも鮮度を量る目安になります。《参考及び引用文献》「現代おさかな辞典」山本保彦:編纂/㈱NTS、マリンネット北海道(http://www.fishexp.hro.or.jp/)/北海道立総合研究機水産研究本部、わが国の水産業-はたはた/社団法人日本水産資源保護協会、「随筆で楽しむ日本の魚辞典Ⅳ-海水魚」末広恭雄:著・木村清志:監修追補/河出書房新社、「食材魚貝大百科4-海藻類・魚類・海獣類ほか」多紀保彦・近江卓:監修/平凡社、「からだにおいしい魚の便利帳」藤原昌高:著/高橋書店、五訂日本食品標準成分表、「生きものはかなしかるらん-室生犀星詩集」室生犀星:著/岩崎書店15 Fのさかな Spring 2011