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Fのさかな18号 海鼠(なまこ) 2010 冬 page 8/40

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 ナマコは、古くにはただ「コ」と呼ばれていました。 この「コ」は本来「蚕」を指すものでしたが、 そのうちに芋虫のようにモゾモゾと動く生き物全てを指すようになりました。 そこで混同しないように、家で飼う....

 ナマコは、古くにはただ「コ」と呼ばれていました。 この「コ」は本来「蚕」を指すものでしたが、 そのうちに芋虫のようにモゾモゾと動く生き物全てを指すようになりました。 そこで混同しないように、家で飼う「コ」を「飼いコ(カイコ=蚕)」、海で穫れて食品として生で食べる「コ」を「生コ(ナマコ)」と呼ぶようになったようです。ちなみに、ナマコの内臓を取り除き、塩茹でして干したものが「煎りコ(イリコ)」です。 漢字で「海鼠」と書くのは、持ち上げたときに身を縮めた姿がネズミのように見えたからでしょうか。万葉仮名では「奈万古」「奈未古」「奈麻谷」と書かれることもありました。 また、マナマコから作られる珍味の「このわた」は「コのはらわた(腸)」、「このこ」は「コのはららご(魚類の産卵前の卵)」がそれぞれ語源です。「このこ」は「くちこ(口子)」とも呼ばれますが、これは繁殖期に発達したマナマコの生殖巣が口先にあるためです。海鼠なまこ疣足 円錐状のイボで管足が変化したもの。背面や背中に点在し、はっきりとはしないが縦に6列並ぶ。肛門有機物が漉された砂泥を糞として排出する。また敵に襲われると、ここから内臓を噴出する。【Stichopus japonicus Selenka (ナマコ綱マナマコ目マナマコ科)】千島列島、樺太から九州南端までに分布。日本の各地沿岸に生息する。マナマコ 真海鼠いぼあし Winter 2010 Fのさかな8