Fのさかな18号 海鼠(なまこ) 2010 冬 page 5/40
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「いのちを養う四季のスープ」(NHK出版)より 写真:小林庸浩氏辰巳 芳子一九二四年生まれ。料理研究家の草分けだった母・浜子氏のもとで家庭料理を学ぶ。また、宮内庁大膳寮で修業を積んだ加藤正之氏にフランス料理....
「いのちを養う四季のスープ」(NHK出版)より 写真:小林庸浩氏辰巳 芳子一九二四年生まれ。料理研究家の草分けだった母・浜子氏のもとで家庭料理を学ぶ。また、宮内庁大膳寮で修業を積んだ加藤正之氏にフランス料理の指導を受け、イタリア、スペインなど西洋料理の研さんも重ねる。父親の介護を通じてスープに開眼し、鎌倉の自宅でスープ教室「スープの会」を主宰する。NPO「良い食材を伝える会」代表理事。「大豆100粒運動を支える会」会長。(NHK出版刊「辰巳芳子 慎みを食卓に?その一例?」より紹介)●主な著書として、辰巳芳子にまなぶ希望をはぐくむ日々の食卓/「手しおにかける食」の提案 別冊太陽/慎みを食卓に?その一例?/いのちを養う四季のスープ/料理歳時記/あなたのために―いのちを支えるスープ/他多数。40% 生命はもろいものです。とりわけ、幼い生命は大変傷つきやすいものです。それは、どれ程見守っても充分とは言えぬ程のものです。この命を大切に致したく、手はじめに、この国の大豆を再興することから手をつけました。 方法の第一は、学童が掌一杯、約100粒の大豆を捲き生育を観察・記録し、収穫を学校で揃って食べることを奨励・拡大することです。 第二は、各風土の特質ある大豆、即ち、在来品種とその食方法を調査・発見し、復活・振興をうながし、援助することです。これは誰もが、興味つきぬ命題で、生き甲斐にさえつながりましょう。 第三は、大豆再興が地域の着実な「底力」となるよう、情報交換し、「合力」することです。 人類が豆に頼らなくてはならない時代が必ずきます。子どもたちの手を借りて大豆をまこうという提言。食の安定性や自給率など、深く憂えてのこと。切に願うことはただ一つ。子どもたちの安らかな未来です。5 Fのさかな Winter 2010