Fのさかな18号 海鼠(なまこ) 2010 冬 page 12/40
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マナマコは、中国では朝鮮人参と同じくらいの薬効があるとされ、「海参(ハイシェン) =海の人参」と呼ばれています。漢方薬としては、生で食べると腎機能の強化や解熱など、加熱して食べると肝機能の強化や増血・....
マナマコは、中国では朝鮮人参と同じくらいの薬効があるとされ、「海参(ハイシェン) =海の人参」と呼ばれています。漢方薬としては、生で食べると腎機能の強化や解熱など、加熱して食べると肝機能の強化や増血・血行促進、強精に役立つとされています。 体の9割以上を水分が占め、100g中のタンパク質は4・6g程度。また100g中のカロリーはkcal、コレステロールが1㎎ 、脂質も0・3gと低いため、大変ヘルシーな食材です。 しかし、カルシウムなどのミネラル成分は比較的多く含んでいるものの、ビタミン類やアミノ酸などはイカやカニなどと比べても少なく、栄養成分的に特筆されるものはありません。 干ナマコにすると旨味が増すのは、干すことで身肉に含まれるグリシンなどのアミノ酸が濃縮することと、肉中に存在する酵素によってタンパク質が分解されてアミノ酸が増加するためと推測されています。 身肉にはコラーゲンを含んでいますが、これを口から摂取して健康や美容にもたらす効果については、科学的に十分証明されているわけではありません。 コラーゲンはもともと生物の体組織中に普通に存在するものですから、効能を気にするよりも「マナマコの食感の素はこれなんだ!」と食感を楽しむほうがよいでしょう。 また、一部のナマコは内臓にホロスリンという毒素を持っていますが、マナマコにはこの毒素がないため、安心して食べることができます。 マナマコは、棲んでいる場所によって体色が違います。背が栗色と褐色が混ざり合い、腹が赤いアカナマコ(アカコ)、背が暗青緑色で、腹が黄から青色をしたアオナマコ(アオコ)、背も腹も黒いクロナマコ(クロコ)の3つの型があります。 アカナマコは主に外洋の岩礁やマナマコは、底引網や素潜り、「ナマコ八尺」と呼ばれる道具を使った桁引きという漁法で獲られます。また船上から箱メガネを覗いて鉤でひっかけて獲ることもあります。また、各地で稚ナマコの放流や人工漁礁を造るなどの方法で養殖が行われています。けたび?マナマコの栄養栄養よりも食感を楽しむ?目利き3種類のマナマコ23マナマコ漁 Winter 2010 Fのさかな12