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Fのさかな18号 海鼠(なまこ) 2010 冬 page 10/40

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キンコって   何でしょう? マナマコを含めナマコの仲間は全て海に棲んでおり、淡水や河口のような気水域には生息しません。ナマコの仲間は世界に約1,500種いて、日本にはその中の約200種が分布しています。た....

キンコって   何でしょう? マナマコを含めナマコの仲間は全て海に棲んでおり、淡水や河口のような気水域には生息しません。ナマコの仲間は世界に約1,500種いて、日本にはその中の約200種が分布しています。ただし、食用になるのはマナマコなど約30種程度です。 ナマコはウニやヒトデと同じ棘皮動物の仲間で、無脊椎動物としては大きく成長します。マナマコの寿命は約10年ほどで、大きいものは体長30㎝ くらいになりますが、市場に生の状態で出回るものは体長10㎝前後のものが多いようです。 雄と雌の区別がありますが、繁殖期に精巣や卵巣が大きくなった状態でも肉眼で判別することは難しい、と言われています。 マナマコの身体は細長い円筒状で、一端に口、反対側の端に肛門があります。背面や側面には円錐状の疣足が不規則に並んでいます。ただ疣足と名前がついていても、これを使って移動することはありません。移動するときは、歩帯と呼ばれる腹側に3列に並んだ管足を使って、ゆっくりと海底を這います。この管足の先には吸盤状のものがあり、岩に身体を固定できます。 口の周りには管足が変形した触手が冠状に生えており、その触手を使って海底に積もった微生物の死骸などの有機物を集めて食べています。 無脊椎動物であるマナマコに骨格はありませんが、体壁の真皮の中には色々な形をした石灰質の骨片がたくさん散らばっています。この骨片は顕微鏡で見ないとわからないほど小さいため、「微小骨片」と呼ばれます。 マナマコを握ったりして刺激を与えると硬くなるのは、体を縮めることで微小骨片の密度が高まるためです。この硬さが変わる体組織は「キャッチ結合組織」と呼ばれ、場面に応じて様々に変化します。 熱帯に棲むシカクナマコの仲間には、手で握るとまず体を硬くし、次にキュビエ器官を放出し、それでも逃げられないと判断すると指の間からドロドロと溶け落ちるほど体を柔らかくするものがいます。これも特殊な結合組織の産物ですが、不思議な生き物もいるものです。きょくひいぼあしほたいびしょう キンコはマナマコと同じナマコの仲間ですが、マナマコが海底に積もった微生物を食べるのに対し、キンコは口の周りにある大きな触手をまるで海藻のように広げ、海中に漂う微生物を捕えて食べています。身がマナマコに比べて固いため干ナマコにしたり、内臓をコノワタとして食べます。 また、能登の一部ではマナマコの佃煮や干ナマコのことをキンコと呼びます。能登で「キンコ」を探すときはご注意を。?マナマコの形態硬軟自在!様々に変化する体 Winter 2010 Fのさかな10