Fのさかな17号 2010 秋 楚蟹(ズワイガニ) page 9/40
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能登半島からエフのさかなをお届けいたします。
?ズワイガニの歴史京都の公家も食べていた ズワイガニ漁は室町時代後期頃から行われていたようで、その頃京都に住んでいた公家の三条西実隆の日記『実隆公記』に「伯少将送越前蟹一折(伯少将が越前ガニを一折送ってくれました)」という記述があり、越前でズワイガニが水揚げされていたことをうかがわせます。 ちなみにズワイガニという名前は、江戸時代中期に書かれた『越前国福井領産物』に添え書きとして初めて登場します。 また、福井県越前町四ケ浦で穫れた越前ガニが明治42年に皇室に献上され全国的に有名になったことから、越前ガニはズワイガニのブランド化の先駆けとなりました。 芥川龍之介が詠んだ句「秋風や甲羅をあます膳の蟹」の詞書には「室生犀星金沢の蟹を贈る」とあり、芥川と親交があった室生犀星が贈ったズワイガニのことだと言われています。鋏脚 ハサミがついた脚。他のいずれの歩脚よりも短い。器用に食物を口へ運ぶ。歩脚 第一歩脚から第三歩脚までの長さはほぼ同じ。第四歩脚のみ短い。腹節 雌ガニのみ卵を抱くために大きくなっている。触覚 エビなど他の甲殻類に比べ極端に短くなっている。甲の表面には、小さな瘤状の突起が散在する。額の横から側縁にかけて15~20個の小さな棘が並び、甲の後側縁にも10個以上の小さな棘が並ぶ。きょうきゃくほきゃくズワイガニの雄?と雌(コウバコガニ)?こんなに大きさが違います。9 Fのさかな Autumn 2010