Fのさかな17号 2010 秋 楚蟹(ズワイガニ) page 8/40
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能登半島からエフのさかなをお届けいたします。
?ズワイガニの秘密食べる以外の利用法 ズワイガニをはじめとした甲殻類の殻からは、近年、健康サプリメントとしてよく耳にするグルコサミンやキチン、キトサンといった物質ができます。 ただ、甲殻類由来のサプリメントには、カニ・エビアレルギーを引き起こすトロポミオシンというタンパク質が含まれている可能性があるため、カニ・エビアレルギーを持っている方は注意が必要と言われています。 また、甲殻はアスタキサンチンという色素がタンパク質と結びついています。茹でたり焼いたりして熱を加えることで、アスタキサンチンがタンパク質から分離して、ズワイガニはおなじみの赤色になるのです。 このアスタキサンチンは、病気や老化の原因となる活性酸素に対して高い抗酸化作用を持つと言われ注目されていますが、人での有効性については信頼できるデータが見当たらないのが現状です。 ズワイガニは、日本海側、特に北陸から山陰地方にかけての冬を代表する味覚であり、ズワイガニ属の中で最も高値で取引されています。 ズワイは楚と書き、「すわえ」が訛って「ズワイ」となったようです。楚は、木の枝や幹から細長く伸びた若い小枝のことをいい、ズワイガニの細長い脚が、小枝を連想させたのでしょう。 体はやや平たく、甲は円みを帯びた三角形で、生きている時の体色は紫褐色です。長い脚を使って海底をゆっくり移動し、泳ぐことは全くできません。 雌は石川県ではコウバコガニと呼ばれ、雄の半分ほどの大きさです。脚身は少なく、甲の内側に「内子」と呼ばれる未成熟卵、腹部に「外子」と呼ばれる成熟卵を抱えています。 ズワイガニは底引網漁で獲られますが、乱獲や混獲などにより漁獲量は年々減少しています。そのためコンクリートブロックを沈めて保護区を作ったり、底引網漁の操業禁止区域を設けるなど、漁獲量を増やす試みが行われています。すわえうちこそとこ蟹か に顎脚 口の横にあり、この一部を動かすことで甲の中に収められたエラに海水を循環させて呼吸する。ベーリング海のアラスカ沿岸、オホーツク海、北太平洋から山口県以北の日本海までに分布。日本では日本海側沿岸と仙台湾以北の太平洋岸に生息。石川県が平成7年に指定した「四季のさかな」に選ばれている。【Chionoecetes opilio (エビ目クモガニ科ズワイガニ属オピリオ種)】ズワイガニ 楚蟹がっきゃく Autumn 2010 Fのさかな8