エフのさかな 16号 夏 -2010 summer- page 5/40
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概要:
年4回発行のフリーペーパー Fのさかな
「いのちを養う四季のスープ」(NHK出版)より 写真:小林庸浩氏辰巳 芳子一九二四年生まれ。料理研究家の草分けだった母・浜子氏のもとで家庭料理を学ぶ。また、宮内庁大膳寮で修業を積んだ加藤正之氏にフランス料理の指導を受け、イタリア、スペインなど西洋料理の研さんも重ねる。父親の介護を通じてスープに開眼し、鎌倉の自宅でスープ教室「スープの会」を主宰する。NPO「良い食材を伝える会」代表理事。「大豆100粒運動を支える会」会長。(NHK出版刊「辰巳芳子 慎みを食卓に?その一例?」より紹介)●主な著書として、辰巳芳子にまなぶ希望をはぐくむ日々の食卓/「手しおにかける食」の提案 別冊太陽/慎みを食卓に?その一例?/いのちを養う四季のスープ/料理歳時記/あなたのために―いのちを支えるスープ/他多数。 実際の生産の場で働けないものは、せめて「買い支える」努力をしなければいけないわけです。風土に即して生命と呼応する食材を選び、生命と呼応しやすいよう料理して食べるのが正しい食べ方。そのために何としても地域の良い食材を守らなければなりません。地域の食材がなくなるということは、食文化が衰退することであります。 いまの日本はまともな食材を手に入れること自体が容易でない状態になりつつありますね。農業の場合、100人の日本人に対してわずか3人の農業者が支え、そのうち二人は65?75歳。そうすると日本の自給率は、5年先にはどうなるか。此処3年で5年、10年を見通した農業対策を取らなければ、この国は自滅します。後継者が少ないのも問題です。若者は1年ぐらい、農業のお手伝いに行く徴兵ではないですが「徴農制度」が必要なのではないでしょうか。次の世代を担う若い人に、最良の味を体験し、選別力を身に付けて生命を守ってほしい。それが21 世紀に向けて、やらなければならない事ではないでしょうか。5 Fのさかな Summer 2010