エフのさかな 16号 夏 -2010 summer- page 27/40
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概要:
年4回発行のフリーペーパー Fのさかな
若者が暮らす能登・number.06能登から発信される私の作品を全国の人に観て頂くことが夢です。叶う。「日舞やバレエ、ジャズダンス、声楽、ジャズボーカル、演劇、歌劇に必要な要素は全て学びました。他に、生徒は全国から集まるため、方言など言葉のアクセントを直す授業もあるんですよ」と振り返る。 歌劇学校卒業後、〝ダンスのOSK?と名を馳せたOSK日本歌劇団に入団。念願だったプロデビューを果たします。しかし4年後に経営悪化で解散の憂き目に遭い、 「まだ男役になりきれていない、不完全なままでは終われない」と、煮え切らない想いが募ったといいます。 以前より公演で訪れていた和倉温泉の老舗旅館「加賀屋」で、雪月花歌劇団が結成される事になり、伊織さんはここに在籍し男役を磨く事になりました。「上級生やスターの写真から、きれいにみせる工夫、しぐさなどを研究したり、公演の様子をビデオで見て改善したりします。ここに来てから男役として育てられたと思っています。歌劇が好きだから苦労だと思うことはありません。普段から街を歩いていても、小物をみても、化粧品を選ぶ時も、『これは舞台に使えるとか、何かに使える』など、何をしていても常に舞台に繋がっています」 本番では客席の反応をキャッチすることも重要。その日の出来栄えが次のステージへのエネルギーになるといいます。「お客様に鍛えられている、という感じですね。男役もこれで完成というものはなくて常に前進、進化しています」 大切な仲間 所属する月組の他に雪組、花組があり、月組のメンバーは有希 晃(ゆうきこう)さんを中心とする13人で構成されています。 一つ一つのステージの成功のカギを握るのはメンバーの気持ちが一致していることだという。「みな仲良しですが良きライバルです。向かう先が一緒だから心が通じる大切な仲間です。そんな仲間と共に能登から発信される私の作品を全国の人に観て頂くことが私の夢です。」 一昨年に父親が倒れた時は、舞台への責任と郷里への想いの狭間で辛く悲しい期間がありました。「その時は無我夢中でした。仲間の協力と支えがあったから苦境を乗り越えることができました」 伊織さんの言葉は、仲間への感謝と信頼の気持ちに溢れていました。 手を合わせて観る 公演は加賀屋の中だけに限らず、地元の団体などから依頼があれば出演することもあります。「お年寄りの方で手を合わせて拝むように観る方がいらっしゃったり、公演を見た幼稚園の男の子は大きくなったら〝男役?になるんだって言うんですよ」 舞台化粧ときらびやかな衣装に身を包んだ姿はプロの顔。まばゆい光の中、張りのある澄んだ歌声が場内を覆い、艶やかな日舞、華やかな洋舞で圧倒的な存在感を放つ。雪月花歌劇団は、洗練された質の高い歌や踊りで観客を魅了するプロフェッショナル集団。 今日も伊織さんと月組の皆さんの美しく華やかなステージが幕を開けます。能登で華麗なレビューショーを観る事ができます。【加賀屋雪月花歌劇】〒926-0192 石川県七尾市和倉町ヨ部80 加賀屋内シアタークラブ花吹雪TEL0767-62-1111 FAX0767-62-1121 http://www.kagaya.co.jp/公演時間 1部?20:45~ 2部?21:45加賀屋宿泊外の場合?入場料 3,200円 ※要予約27 Fのさかな Summer 2010