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エフのさかな 16号 夏 -2010 summer- page 14/40

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概要:
年4回発行のフリーペーパー Fのさかな

 日本人は古くからマグロを食用とし、縄文時代の貝塚からもマグロの骨が出土しています。古事記や万葉集にも「シビ」の名で記述され、江戸時代には駿河湾沿岸ですでに漁が行われていたという文献が残っています。明治時代に入ると沿岸へマグロが近寄らなくなり遠方での漁を余儀なくされ、船舶開発技術の向上、マグロ漁船の大型化・効率化が図られました。その後、昭和になり日本のマグロ漁は大きな隆盛を迎え赤道付近まで延びます。 戦前まではマグロは大衆魚として主に赤身の部分が生食されていましたが、脂身の部分である「トロ」は腐るだけの余り物で葱鮪鍋(ねぎまなべ)などでごく一部食した程度で、肥料にされるか廃棄されていました。しかし1960年代以降はマグロ漁の技術革新や遠洋漁業の冷凍保存の技術が進歩したことや、生活の洋風化に伴う味覚の濃厚化で、生食用に珍重される部位となりました。今やマグロは日本人にとって一番身近な魚と言っても過言ではないでしょう。 近年食材として世界的なマグロブームが起こり、様々な問題がおきています。今後の日本を取り巻くマグロの状況は、決して明るいものでないのかもしれません。私たちがマグロの最大消費国である以上、単に「スーパーで鮪が買えなくなったらどうしよう。」と言う問題だけでなく、そのような事態を予め回避するため、私たち一人ひとりができる事は何なのかを考えなければならない時期ではないでしょうか。 まぐろは、世界中の海を回遊するため、その捕り方も国によって様々です。「巻き網」や「刺し網」など、網を用いる漁法が一般的ですが、日本では、釣り針を用いた環境に優しい「はえ縄漁法」と「一本釣り漁法」「巻き網漁法」そして「定置網漁法」などがあります。 Summer 2010 Fのさかな14