エフのさかな15号 2010年 春 【コノシロ】 page 25/40
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概要:
刻々旬々 祭りご馳走の名脇役コノシロ
楽しむ能登の焼物紀元前から人々が作り続けている焼物は、土と炎から生まれる、芸術と日常の融合体です。日本各地にも伊万里焼や、有田焼、九谷焼など、様々な焼物とたくさんの窯元があります。もちろん能登も例外ではありません。今回はそんな能登の焼物を少しだけご紹介します。能登は漁業と焼物発祥の地? ギネスブックに「世界一の土器」として登録された、高さ4.5メートル、重さ5トンもの巨大な土器がある能登町。ここには北陸最大級の縄文遺跡「真脇遺跡」があります。この遺跡は、縄文時代前期から晩期までの約四千年分もの史料が、年代順に層を成して出土したことから「考古学の教科書」とも呼ばれており、一九八九年に国の史跡に指定され、その後一九九一年には出土品の一部が国の重要文化財に指定されました。 真脇遺跡のある地域では、明治・大正時代頃までイルカ漁が行われていましたが、発掘により、イルカ漁が縄文時代から続く伝統的なものだった事が判明したのです。遺跡からは約三百頭弱という大量のイルカの骨が出土され、このイルカの骨と一緒に、漁に関する儀式に用いられたと考えられているトーテムポールのような木柱や、漁にも使われていたと思われる槍なども出土しました。周辺の集落の人達と協力し、イルカを湾内に追い込んで槍で突いて捕まえる追込み漁が行われ、そうやって捕まえたイルカを解体する加工場のような集落であったと考えられています。このような組織だった漁が行われるようになったのは、この真脇の地が発祥であるともいわれており、資料館の横には「日本漁業発祥の地」の石碑が建てられています。 また、真脇遺跡の調査で初めて全形がわかった真脇式土器は、三角形の縁とその下の丸い模様が魚の口と目の様に見えることから〝おさかな土器?の愛称で親しまれており、第四十六回石川国体の炬火台のモデルにもなりました。この土器は北陸独特のものですが、関東や、遠くは秋田県のあたりまで、同時期に似たような土器が出土しており、縄文時代の人々の交流の様子がうかがわれます。「真脇式土器(愛称:おさかな土器)」写真提供:真脇遺跡縄文館(能登町)25 Fのさかな Spring 2010