エフのさかな15号 2010年 春 【コノシロ】 page 17/40
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概要:
刻々旬々 祭りご馳走の名脇役コノシロ
ため、自国の水資源を使わず、生産国の貴重な水資源を使っているという当たり前の事実をほとんどの人は知りません。こうした食糧生産に必要な水、バーチャルウォーター(間接水または仮想水)の消費量もまた世界一位です。日本は「食糧輸入大国」と同時に「水の輸入大国」でもあるのです。 地球温暖化や気象の変動で降水量が減り、干ばつに見舞われる国がもっと増える可能性もあります。世界の水危機は日本の食糧危機を誘発することを考えると、私たちは意識して国産品を買い、食べものを粗末にしないで水を大切に使う日常の心がけが必要です。フードマイレージ この言葉は、日本の或いは世界の「食の危機」を考える上で、必ず登場する言葉です。農場や魚場から消費者の食卓まで運ぶ輸送距離をフードマイルといい、地球環境に与える影響の大きさを表す指標をフードマイレージといいます。 例えば高級魚のマグロは何千キロの距離を空輸するとなるとエネルギー消費量と二酸化炭素の排出量は膨大になります。また、国内であっても、トラックや飛行機などの排気ガスが大気を汚染し、二酸化炭素を大量に増加させます。できるだけ地域内で生産された農水産物を消費することで環境に与える負荷を軽くしたいものです。 昔は自給自足で、人間の呼吸以外に炭酸ガスを排出する道具はありませんでした。食品の安全性の面からも、作った人の顔が見え、新鮮でおいしく、環境に優しい、エネルギーの無駄づかいのない、地消地産の食べ物の価値を改めて見直したいものです。大人の食育 今、日本の食を考える文:NPO日本食育インストラクター会員 佐味慶子(認定B2-090002)◇参考資料 『戦後史』中村政則 岩波書店 『食育のすすめ』服部幸應 ローカス 『日本人の〝命?を縮める「食」』郡司和夫 三笠書房 『食育の本』服部幸應 マガジンハウス17 Fのさかな Spring 2010