エフのさかな14号 2009年 冬 【フグ】 page 5/40
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刻々旬々 スリリングな魚の王者フグ
「いのちを養う四季のスープ」(NHK出版)より 写真:小林庸浩氏辰巳 芳子一九二四年生まれ。料理研究家の草分けだった母・浜子氏のもとで家庭料理を学ぶ。また、宮内庁大膳寮で修業を積んだ加藤正之氏にフランス料理の指導を受け、イタリア、スペインなど西洋料理の研さんも重ねる。父親の介護を通じてスープに開眼し、鎌倉の自宅でスープ教室「スープの会」を主宰する。NPO「良い食材を伝える会」代表理事。「大豆100粒運動を支える会」会長。(NHK出版刊「辰巳芳子 慎みを食卓に?その一例?」より紹介)●主な著書として、辰巳芳子にまなぶ希望をはぐくむ日々の食卓/「手しおにかける食」の提案 別冊太陽/慎みを食卓に?その一例?/いのちを養う四季のスープ/料理歳時記/あなたのために―いのちを支えるスープ/他多数。 例えば、小さいお子さんを抱えたお母さんが、日々仕事や家事に追われている中で、出汁をとる一手間は負担かもしれません。でも食事の支度ごとにひくのではありません。一週間分まとめてひき、汁物用の出汁、出汁をもとにして煮物用の八方つゆ、二杯酢、三杯酢をあらかじめ合わせて冷蔵庫に保存しておく。 そうすれば即座に汁物、煮物、酢の物などができます。このように、ひとつの手間で多角的に使っていけるように先取りしていくといいのです。 くりまわしが可能な下処理をまとめ、下処理したものは、常に冷蔵、または冷凍しておきます。展開できる出汁と、展開できるように考えて下処理したものがあれば、食事の支度に手間はそれほどかからず、内容は充実したものになるでしょう。 家庭では主婦が典座。その覚悟で食べるものを調えるということは、食べる人への祝福です。今、私たちは食材を正しく食べこなし、生きやすく生きているでしょうか。心のこめ方を知る食卓は、必ず生命を守ると信じております。5 Fのさかな Winter 2009