エフのさかな14号 2009年 冬 【フグ】 page 31/40
このページは fsakana14 の電子ブックに掲載されている31ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「電子ブックを開く」をクリックすると今すぐ対象ページへ移動します。
概要:
刻々旬々 スリリングな魚の王者フグ
右頁/最晩生の収穫を終えた10月下旬。園内には早生、中生、晩生、最晩生など8品種植樹されている。左上/輪島朝市で焼いている松尾の焼き栗。手塩にかけて育てた大粒の栗を一粒一粒チェックし下準備をして丸焼きにする。熱々は香ばしい匂いとほくほくとした甘みが自慢。虫食いがなく皮が剥きやすい。左中上/栗の話しになると目の輝きが違う。熱く語る話しは尽きない。左中下/キャラクター入りオリジナルTシャツが目を引く。左下/輪島の朝市ではリピーターも多く、一日50kg売れた事もある。焼き栗は翌日に持ち越さないように、お客さんの流れを見ながら売り切るように焼く。 例えば輪島朝市に出店する場合、書類を出してから認可が下りるまで平均15年待たされるという。ましてやよそ者であるだけにそのハードルは更に高い。15年も待てない。認めてくれそうな書類の書き方や審査員への働きかけなどのアドバイスを受け、サラリーマン時代の営業経験を活かして走り回わった。その熱意が通じ認可が下りた。32歳、異例の早さで朝市デビュー。一躍話題の人になり、朝市も他の能登栗農家も活気づいた。広く知られていなかった能登栗の牽引役にもなったのである。 栗と一緒に成長したい はじめから順調だったわけではなかった。不作の年もあった。失敗から身にしみて学ぶことも多かったという。老いた元の栗園主や周囲の人たちに問い学ぶ。「ガツンッとくる失敗じゃないと覚えられないんですよ。」と笑うけど、失敗したら収穫は見込めないのだ。「栗って化成肥料を使えば簡単にたくさん収穫できるし、農薬を使えば虫だって来ない、楽な方法はあるんだけど、ボクはあえて時間のかかる有機肥料にこだわり手間をかけるんです。繰り返し学んで納得の行く方法で栗の木と一緒に成長したいんです。」 元気な栗の木を育てたいという思いは、一年を通じて世話をする姿勢に現れている。冬場、硬くなった土に耕耘機を使って空気と栄養分を漉き込む。栗の木が負担なくじっくりと元気に成長できるよう納得いくまで耕す。「陽樹の栗に太陽光をたっぷり吸収できる最高の環境を作ってやりたいんです。」と、栗の木にまんべんなく日が当たるよう剪定も欠かさない。枝打ち作業も施肥もベストタイミングを外さないよう気をつける。イガは虫が生息しやすいから、木の根元から遠ざけた場所に集めよける。こうすることで殺虫剤を散布しなくても安全な栗が収穫ができる。目指すは100%有機肥料栽培、無農薬農法なのだ。 日本一安全でおいしい栗を作る 夢は、「自分が育てる栗はどこよりも安心して食べられ、どこよりも甘い栗作りを目指しています。能登栗と言えば松尾栗園と言われるようになること。」 能登栗に注ぐ愛情は誰よりも深く熱い。彼の作る栗は一粒ひとつぶ、愛情がたっぷり詰まったおいしい栗なのだ。松尾和広・まつお かずひろ1973年愛知県岩倉市生まれ37歳。2005年8月、脱サラで栗栽培に挑戦。2006年2月独立。輪島朝市で焼き栗を販売。能登町金山地区の栗園(1.5ヘクタール)と、当目地区の栗園(4.3ヘクタール)を栽培・経営。ただ今、生涯のベストパートナーを募集中!【松尾栗園】〒928-0224 石川県輪島市町野町麦生野チ部66TEL0768-32-1305URL http://www.wannet.jp/matsuo-kurien/31 Fのさかな Winter 2009